入れ歯(精密義歯製作)
はじめて義歯を入れられた方へ
はじめて、義歯を入れられて、戸惑いや不安なこともあるかと思います。
人と会ったり、話たり、食事をしたりすることに抵抗をお持ちかもしれません。
それは義歯を入れられた方によくある不安なのです。
私たちはそんな心配事を解消できる存在になりたいと思っています。
私たちはかかりつけ歯科医院として、あなたの歯と義歯が良い状態を保てるように、あなたの笑顔が美しく保てるように、一生懸命サポートをさせていただきます。
この「義歯手帳」は、あなたの健康と美しさを守るための大切な丁重です。
一緒に素敵な「義歯ライフ」を送りましょう!
快適な『義歯ライフ』を送っていくための大切な心がけ
毎日のお手入れが肝心!!
お手入れを怠ってしまうとこんなことになってしまいます。
1. 義歯以外の天然歯が虫歯や歯周病になる可能性が高くなります。
2. 義歯についた細菌から口内炎になりやすくなってきます。
3. 口臭の可能性が大きくなり、大好きな家族や友達の反応が気になりますよね。
義歯汚れの種類
総義歯の場合 | 部分義歯の場合 | |
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カンタンお手入れ二段階洗浄
第一段階 | 第二段階 | |
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目に見える汚れを専用ブラシの小さい目の方でキレイに洗う! | 目に見える汚れを専用ブラシの小さい目の方でキレイに洗う! |
合ってない義歯を付けることで起こる8つの悩み
- 「痛い義歯」でガマンしていませんか?
- 義歯は痛いもの、ガマンするものと考えている方が多いようですが、実際はそんなことはありません。痛いのは「ピッタリ合っていない」「隙間がある」「噛み合わせがおかしい」などの原因があります。
原因を明らかにして、ピッタリ合う義歯をつけましょう!
- 「はずれやすい義歯」に安定剤を塗って使っていませんか?
- せっかく自分の口の中の型をとって作った義歯なのに、どうしてこんなに簡単にはずれてしまうのだろう?すぐ浮いてしまうのはなぜだろう?と思っている方がいらっしゃいます。それは型の取り方、製作の技術力によって、合わない義歯ができてしまっている場合があります。合わない義歯をつけたままにしていると、ますます歪んで合わなくなる可能性が大きいので、気をつけないといけません。
- 「入れると吐き気がする義歯」でしんどい思いをしていませんか?
- 義歯を入れるだけで吐き気がしてしまって、自分には義歯が合わないと思っていませんか?吐き気がするのは。自分に合ってない義歯をつけている方の典型的な症状です。あきらめてしまわずに、自分に合った義歯を作りましょう。
- 「噛めない義歯」で困っていませんか?
- 噛むと痛い、入れるだけで痛いというのでは、何のための義歯かわかりません。うまく噛めない、噛み切れないというのは、その人のあごの動きに義歯の噛み合わせが合っていないことが考えられます。義歯というのは、その人その人のあごの動きや噛みグセに合わせて、人工歯を並べなくては、うまく噛むことはできないのです。そのために、じっくりと時間をかけて、義歯づくりをする必要があります。
- 「痛い義歯」でガマンしていませんか?
- 義歯は痛いもの、ガマンするものと考えている方が多いようですが、実際はそんなことはありません。痛いのは「ピッタリ合っていない」「隙間がある」「噛み合わせがおかしい」などの原因があります。
原因を明らかにして、ピッタリ合う義歯をつけましょう!
- 「味のわからない義歯」で食べる楽しみをあきらめていませんか?
- 義歯にしたら、何を食べても味がよくわからないという不満を訴える方がいらっしゃいます。味覚は舌だけで感じていると思いがちですが、実は口の中の粘膜や歯グキでも感じているのです。歯グキを覆ってしまわないようメッシュ状になったものもございますので、一度ご相談ください。
- 「唾液が出にくくなり、口内がかわいてしまう義歯」を使っていませんか?
- 唾液の分泌量は年齢とともに自然とすくなくなります。これは生理的現象なので仕方がないことなのですが、義歯が唾液腺を防いでしまい、必要以上に分泌量が低下しているばあいもあります。唾液量の減少は公衆や義歯が不安定になる原因にもなりますので、お気をつけてください。
- 「義歯で顔が変わってしまい」使うのが嫌になっていませんか?
- 義歯をつけたらきれいな歯が見える。素敵な笑顔になりたいという願望がありますよね。いかにも「義歯をつけてます」とわかるものだとすぐ嫌になってしまいます。美しい笑顔をつくるためにも、じっくりと義歯づくりをしたいものです。
- 「義歯が合っていない」 = 「慣れるまで待つしかない」は大間違い!!
- 義歯をはじめて入れた時、違和感に戸惑ってしまう方はとても多いでしょう。それはだんだんと慣れていくしかありません。
しかし、「痛い!」「吐きそう!」「噛めない!」「すぐはずれる!」などの症状がある時には、慣れるまで待つというようなことを言っている場合ではありません。
すぐに歯科医にご相談ください。
次の項目で「はい」が10個以上あったら、
歯科医で現在使用している義歯の点検を受けましょう。
No. | 項目 | チェック |
---|---|---|
1. | いつも決まった位置が先に当たり、その後全体が当たる。 | |
2. | 全体で当たるが、さらに噛みこむとどちらかにズレる。 | |
3. | 口を閉じてから強く噛まないと、歯が当たらない。 | |
4. | 食事をすると、義歯がはずれたり浮いたりする。 | |
5. | あくびをすると義歯がはずれる。 | |
6. | 舌を大きく出すと義歯がはずれる。 | |
7. | 歌を歌うと義歯がはずれる。 | |
8. | ひげを剃る時に義歯がはずれる。 | |
9. | 大きくて硬いものを噛み切ろうとすると義歯がはずれる。 | |
10. | なんとなく顔が短くなった気がする。 | |
11. | なんとなく顔が長くなった気がする。 | |
12. | 鼻の下がふくらんでいる。 | |
13. | 鼻の下がへこんでいる。 | |
14. | あごが前に出ている気がする。 | |
15. | 顔がまがってきた。 |
No. | 項目 | チェック |
---|---|---|
16. | 食事をすると、食べ物が義歯の裏に入ってしまう。 | |
17. | 食事をすると、食べ物が頬の裏に溜まってしまう。 | |
18. | 歯が見えすぎる。 | |
19. | 歯がまったく見えない。 | |
20. | 義歯を長時間入れていると、あごが締め付けられる。 | |
21. | 噛み切れない。 | |
22. | イクラなどがよく噛めず、口からこぼれる。 | |
23. | リンゴの丸かじりができない。 | |
24. | 麺類が食べにくい。 | |
25. | 体が自然に前かがみになる。 |
入れ歯(精密義歯製作) Q&A
- 義歯の種類や形によって、お手入れ方法は違うのですか?
-
総義歯の場合
義歯を傷つけないよう、専用の歯ブラシで洗浄します。除菌し、清潔にするため「酵素入り洗浄剤」の使用をおすすめします。部分入れ歯の場合
金具部分も含めて全体を専用歯ブラシを使って汚れを落とし、「部分入れ歯洗浄剤」を使用することをおすすめします。 - なぜ寝る時に義歯をはずさないといけないのですか?
- 目的は2つあります。
1つ目は、寝ている間にレジン床に付着した病原菌が唾液と混じって少しずつ器官に入り、肝炎の原因になることを防ぐため。
2つ目は、口腔粘膜やきつく噛んでしまうことで起きる顎関節のストレスを休ませるためです。 - 専用ブラシや入れ歯洗浄剤で落ちない汚れは、どうすればいいのでしょうか?
- 義歯についたタバコのヤニや茶シブなどは専用ブラシや洗浄剤でもなかなか落ちません。自分でとろうとして無理をすると、義歯を破損してしまう原因にもなりますので、歯科医でキレイにしてもらうようにしましょう。
- 義歯を熱湯で消毒してもいいのでしょうか?
- 義歯は高温によって、変形してしまうことがあります。
60℃以上のお湯を絶対にかけたり、浸したりしないで下さい。 - 数年前に作った総入れ歯が合わなくなってきました。
新しく作り直した方がいいのでしょうか? - 合わなくなった理由によって、作り直す方がいいのか補修がいいのか分かれます。何年も使っているうちに歯が擦り減ってきたのであれば、素材を補充する方がいいですし、手入れが十分でなく、素材が変形、変性した場合は、新しく作り直した方がいいですよ。
- 上下の総義歯を作ったのですが、話したり笑っても歯が見えません。
口のまわりのシワもできてしまい、残念です。 - 人工歯の排列位置が内側すぎるのでしょう。噛み合わせ位置が低すぎると、口元にハリが生まれません。このような歯は調整が難しいので、時期を見て、新しく作り直した方がいいでしょう。
遠慮せずに自分の意見を伝えることが大切です。 - 義歯を入れてご飯を食べていると、いつも同じ場所を噛んでしまいます。
どうしてでしょうか? - 義歯の噛みあわせが合っていないことが考えられます。人工歯の排列が悪くなっている可能性がありますので、一度調整してもらいましょう。また義歯の手入れが不十分だと、カンジタ菌が増殖し、口内炎ができやすくなる場合もありますので、常に清潔な状態を保ちましょう。
- 義歯を入れていると気持ち悪くなるので、普段ははずし、外出時だけつけています。
こんな使用方法でもよいのでしょうか? - 義歯が合っていない証拠です。日常的に使えない義歯は良い義歯とは言えず、ますます合わなくなっていきます。すぐに歯科に行って調整してもらってください。それでも苦痛なら作り直すことをおすすめします。
インプラントと入れ歯との比較
多くの歯科医院のホームページでは、欠損歯の治療(歯が無くなった部分に新たな材料で修復する治療)においては、「インプラントが最善最良の方法」と記載されているものを多く見かけます。
たしかに、インプラントは従来の入れ歯治療やブリッジなどのデメリット(短所)を補うために考え出された治療法であり、優れた特徴を持つことも事実です。
インプラントは、従来の入れ歯やブリッジと比べ、
● 周囲の歯を傷つけたり、負荷をかけない
● 見た目を天然歯のように美しく仕上げられる
● 噛む力(噛み心地)も入れ歯やブリッジよりも高い
などの利点があります。
しかしながら、
● 激しい歯周病や歯周炎を起こす傾向にある患者さんには、それが改善され、且つ定期的なメンテナンスが
できなければ、失敗に終わる危険(インプラントが抜け落ちるなど)がある
● 骨が少なくなってしまった部位については、かなりの専門性がなければ対応が難しく、失敗の危険性が
高まる
● 他の治療と異なり、切開や骨に対するアプローチを行うオペ(手術)が必要となり、患者さんの不安が
大きい
● 治療完了までに6ヶ月~1年間の期間がかかる場合がある
● 全身疾患の内容によっては、オペ(手術)そのものの実施が難しい場合がある
など、必ずしも利点ばかりでなく、欠点や難点も抱えているのが事実です。
当院では、インプラントのみを第一選択肢とするのではなく、1人1人の患者さんのお身体の状態はもちろん、
生活における価値観、大切にしたいもの、未来への願望、ご不安やお悩みなどを総合的に患者さんとの相談を
積み重ね、その方が本当に満足される選択肢を共に考え、決定いただけるプロセスを大事にしています。
医学的に判断される情報は可能な限り分かりやすくお伝えし、且つ、患者さんのお気持ちを十分にお伺いして、
1人1人にとって最適な選択肢を共に見つけられるよう、誠心誠意サポートさせていただきます。