歯科ドッグ
歯周リスク総合検診
- ご自身のお口年齢は何歳?
- ご自分の歯が今どのような状況にあり、リスクを抱えているのか?
毎日働き続けている歯が、これからも1本たりとも欠けることなく、元気であり続けるために、1年に1度、当院での歯周リスク総合検診を受けられることをお勧めします。
30歳を超えはじめると徐々に歯を失う人が増えていきます
現在の日本では、多くの方が20代まではあまり歯を失うこともなく、そのため意外とお口の管理を気にされないことが多いのですが、その結果、30~40歳代で1本、また1本と歯を失いはじめ、60歳の平均残存歯数(60歳の方を集計したご自分の歯が残っている本数)では、満足に自分の歯で食事ができる最低ラインである20本を切ってしまうのが現状です。通常、人間の歯は上下合わせて28本、親知らずがある場合は32本になりますが、60歳までに大半の方が8本以上、自分の歯を失ってしまっているのです。当院は「一生涯、自分の歯を健康に保っていただく」ことをコンセプトに、歯を失うリスクが高まる前に、そのリスクを根本から取り除くためのご提案をしております。そのためには、皆様のお口の現状をまず知ることからはじめる必要があります。
日本人が歯を失う原因は「むし歯」と「歯周病」
歯を失う原因は、むし歯が約50%、歯周病が約50%と言われており、この2つが二大歯科疾患であると考えられます。
これら2つの共通点は、
- どちらも「細菌」が原因となる感染症であること
- 初期段階では、症状の進行が目にも、身体感覚にも分からず、自覚症状が出るまでにジワジワと進行し、気づいた時には既に重症化している“沈黙の病”であること
- それぞれ、発生する根源的な原因となる要素や適切な予防策がきっちりと存在していること
- 自覚症状が出る前からの適切な対処が最も重要であり、重症化してからでは元の自分の天然の歯を取り戻すことは困難であること
などが挙げられます。
上記の共通点を考慮し、自分の歯を一生守るためには、「定期的にリスクの上昇を管理し、リスクが確認された場合に速やかにそのリスクに対処する」という、予防歯科としての取り組みが必要となります。
当院では、これらの2つの二大疾患のリスクを定期的に管理し、リスクが重症化する前に、適切にリスク解消に取り組む方法を提供し、事前対処する習慣をつけることで、一生涯、ご自分の歯を守っていただくために、「歯周リスク総合検診」を実施しております。
検診内容
デジタルレントゲン
歯を支える顎の骨(歯槽骨)の退縮(骨が溶けてなくなること)の程度を把握すると共に、う蝕(むし歯)の発生や進行状態を確認するための資料を取り診断します。
サリバテスト(唾液検査:細菌培養検査)
むし歯が発生するメカニズムは既に解明されており、そのむし歯を発生させる要因について検査できる方法があります。それが、唾液を用いた検査です。
この検査では、むし歯を発生させる項目それぞれのリスクレベルを数値的に算出し、むし歯の発生を未然に防ぐために、なにを行うべきかを明確に判定するためのものです。
一概にむし歯予防といっても、ただ歯を磨くだけではありません。その人にとって、一番高いリスクに対処する方法を的確に示せなければ、むし歯のリスクを下げることができません。サリバテストを受け、自分のウィークポイントを明確にすることで、むし歯にならない口腔環境づくりにチャレンジしやすくなります。
歯周組織検査
歯周病の進行度合いを図るための「歯周ポケット測定」「歯の揺れの程度(動揺度)の測定」「歯の汚れのレベル(PCR)測定」「歯周ポケットからの出血の有無の測定」を測定し、歯周病の進行度をチェックします。
位相差顕微鏡検査
歯周病の原因である、歯周病菌などの存在や量を客観的に確認するために、画像を用いて直接確認する方法です。
口腔内チャート作成
現在のお口の中の状況を分かりやすく歯式と呼ばれる図式に表し、現状治療が必要と考えられる場所や、リスクが高い場所などを明確化します。
口腔内写真撮影
歯および歯茎の状況を把握することで、歯肉の炎症や損傷の状況を確認します。また、治療が必要な場所を患者様にも分かりやすくご理解いただけるため、ご自身のお口の状況についての理解が深まります。
その他、検査結果に基づく歯科医師・歯科衛生士による審査・診断により、的確にリスクの確認と治療の必要性判断の材料を手に入れることができる内容となっております。
詳しくは、当院スタッフまでお気軽にお問い合わせください。